近年ファッションの世界では昭和時代を彩ったアイテムが流行しており、「レトロかわいい」や「レトロポップ」などのワードをよく耳にするようになりました。
そんな中、腕時計にもその影響は出ており、日本が世界に誇る国内ブランドとして知られているセイコーの腕時計も昭和レトロブームの波が訪れています。
そこで今回は、そんなセイコーの腕時計が歩んできた道のりを年代ごとに振り返りながら、昭和レトロなセイコーウォッチが人気なのかを解説するとともに、現代に復活した名作たちをご紹介していきます。
昭和レトロ人気は腕時計にも
近年の昭和レトロブームは、ファッションや喫茶店、雑貨などに留まらず、腕時計にもじわじわと浸透してきています。特にここ数年は1980年代〜1990年代のデザインのモデルが人気を集めており、セイコーを筆頭に国産ブランドがこの流れをけん引している印象です。
レトロウォッチに懐かしさを感じる層はもちろん、昭和レトロの「エモさ」や「アナログ感」が今のデジタル世代には新鮮に映り、そのユニークな機能や個性的な見た目などに惹かれる若者層が増えているようです。
SNSなどを見ると、「#昭和レトロウォッチ」や「#レトロウォッチ」などのタグで注目を集めており、単なる懐古趣味ではなく現代のファッションやカルチャーとの融合で新たな価値を生み出しています。
「セイコー」は日本を代表する時計ブランド
セイコーは、日本が誇る世界的な時計ブランドで、革新的な技術とジャパンクオリティの高い品質で知られています。
1881年に服部金太郎氏が創業した服部時計店がルーツで、元々は時計修理店としてスタート。その後1892年に時計製造工場「精工舎」を設立し、本格的な時計製造を始めました。
国産初となる腕時計を発売したり、1969年には世界初となるクォーツ式腕時計「クォーツアストロン」を開発したりするなど時計業界に大きな革命をもたらし、世界一の時計王国とも呼ばれるスイスの時計メーカーに衝撃を与えました。
また、セイコーは時計の心臓部であるムーブメントから細かな部品まで全て自社で一貫製造できる数少ないメーカーで、その高い技術力を世界に証明し続けています。
セイコーの復活した名作や特徴を年代別に紹介
近年復活した昔の名作や、その特徴などを年代別に世界をけん引するセイコーの歴史とともに振り返ってみましょう。
1950年代の名作や特徴
1950年代は、これまでの主流だった懐中時計から腕時計へ本格的に移行する年代で、シンプルで実用的なデザインが主でした。この年代を代表するモデルは以下のようなものがあります。
- オートマチック
- マーベル
海外では1940年代にはすでに自動巻きの腕時計が商品化されており、自動巻きが主流となった時代に入っていました。そんな中、日本で初めて自動巻きの腕時計を商品化したのがセイコーであり、それが1956年に発売された「オートマチック」でした。
同年には従来のモデルよりもムーブメントの外径を大きくした「マーベル」が登場し、精度と品質はもちろん、生産性が大幅に向上します。
1960年代の名作や特徴
1960年代は東京オリンピックの開催や新幹線の開通など、日本国内全体で活気に満ち溢れており、日本が世界に向けて「Mage in Japan」を発信する年代といえるでしょう。
セイコーもこの年代に世界に誇れる名作の時計を複数生み出しています。この年代の名作には以下のモデルがあります。
- グランドセイコー
- キングセイコー
- セイコーダイバーズ
1960年代には、セイコーの頂点モデルとして「世界に挑戦する国産最高級の実用時計」というコンセプトのもと、スイスの高級時計に負けない高精度と高品質を誇る「グランドセイコー」が誕生します。このグランドセイコーの成功を受け、この技術をより多くの人へ届けるために誕生した「キングセイコー」や、日本初のダイバーズウォッチとして発売された「セイコーダイバーズ」も、この年代を代表する名作です。
キングセイコーとセイコーダイバーズの復活
2021年にセイコー創業140周年&キングセイコー誕生60周年を記念して、1965年発売の2代目キングセイコー「KSK」を復刻したモデルが世界限定3000本限定で登場しました。シャープなケースデザインや多面カットのインデックスなど、当時のデザインを忠実に再現しています。
また、セイコーダイバーズの初代モデルのデザインは「プロスペックスシリーズ」で現代的な解釈を加えて何度も復刻されています。当時のデザインそのままに、最新の技術を組み合わせることにより懐かしさと新しさのどちらも感じることができます。
1970年代の名作や特徴
この年代になると、腕時計は機械式からクォーツ式へと主流が移る激動の時代といえるでしょう。クォーツ式を筆頭とした技術革新により、腕時計のデザインの自由度が大きく広がりを見せ、ファッション性を重視する個性的なデザインが増えていきます。
- クォーツアストロン
- セイコー5スポーツ
- ツナ缶(プロフェッショナルダイバーウォッチ)
1969年末に、セイコーが世界初となるクォーツ腕時計「クォーツアストロン」を発表。このクォーツ式時計は従来の機械式時計の数十倍という驚異的な制度を実現し、時計の歴史を一夜にして塗り替えるほどの発明でした。これによりセイコーは世界的な時計メーカーの確固たる地位を不動のものとしました。また、「セイコー5」は自動巻や日付表示などの5つの機能を搭載した時計で、1960年代に初代モデルが発売されていましたがこの年代にはよりスポーティーなデザインへと進化を遂げ、若者を中心に絶大な支持を得ています。
さらに世界初のチタン製ケースを採用したプロフェッショナルダイバーズウォッチは、その見た目から「ツナ缶」の愛称で親しまれており、発売から50年近くたった今でも人気のモデルです。
セイコー5スポーツの復活
2019年に新シリーズとして復活を遂げ、さらには2024年に1960年代後半から1970年代前半にかけて人気を集めたモデルを忠実に再現した「ヘリテージデザイン復刻限定モデル」が発売され大きな話題となりました。
セイコー5の主要な5つの機能を継承しつつ、今の若者も身につけやすいカジュアルなデザインへと進化をしたものや、過去の名作をオマージュしたモデルもあるため人気を集めています。
まとめ
昭和レトロがブームとなっている現代、日本を代表する世界的な時計ブランド「セイコー」の腕時計にも昭和レトロブームの影響は訪れています。
昭和時代を彩ってきたアイテムの「エモさ」や「アナログ感」が今のデジタル世代には新鮮に映り、そのユニークな機能や個性的な見た目などに惹かれる若者層が増えているようです。
今ではなかなか手に入りにくいモデルも多く存在する中、近年復活をしたモデルも存在するので、もしチャンスがあればファッションアイテムとしてだけではなく、コレクションとして手に入れるのも良いかもしれません。









